聞思 まことのみ法に 自らを問う

日々つれづれ

雨

鹿児島教区発行の法語カレンダー 9月の言葉。 親鸞聖人の主著『教行信証』(浄土真宗聖典・132頁)総序のなかに、聞思(もんし)して遅慮(ちりょ)することなかれ。とあります。「聞思」とは人生のよりどころを明らかにする、確かな言葉をよく聞き、考えていくことが大切であるということです。「遅慮」とは不信の思いによってためらい、前に進めなくなることです。

ただ大切な言葉を聞いたとしても、聞くだけで終わっていたのでは意味を持たないものになります。ここに自分で問いを持ち、考えていくことによってその言葉がかけがえのない、生きる力となっていくのです。しかし今私たちの回りには、多くの情報であふれています。そんな言葉に振り回されてしまうと、自分の進むべき道、方向を見失って前に進めなくなってしまいます。ここを「遅慮」とお示しくださっているのです。だからこそ、まことのみ法(仏法の教え)に問いかけていくことが大切になっていくのです。

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